昔の事・今の事

基本noteと言うサイトや、他にキマグレに作ったブログからの転送で、加筆・訂正ありです。https://note.mu/zhou

「北の国から’92巣立ち」の事。その12. 撮影本番・冬2.(1992)

 

 北の国からに出演している俳優さんは、みんなすばらしい、それは田中邦衛さんが中心にいるからだと思う、トップに立つ人がちゃんとした背中を見せていると、純や蛍も、ちゃんと育ち、回りのオトナたちも、ちゃんとしない訳にはいかない。

 また、監督の杉田さんの妥協しない姿、俳優として、テクニックでごまかすような芝居を許さない姿勢に、演技というものを考えざるおえなくなると思う。

 杉田さんはいつもニコニコして、「うーん、もう一回いこう」という、それは、俳優がダメなのか、杉田さんが迷っているのか、誰にも判らないが、杉田さんがそう言うのならと、俳優は、杉田ニコニコに騙されて、何度も何度も芝居をする、クソじじいと内心では思っても、何度もやる。

 もうひとつ、例えば、純と蛍が話す場面がある、当然、カメラは純だけを撮影して、蛍が写らないう事もある、こういう場合、助監督が蛍の顔の位置に手を出して、純は、その手を蛍だと思って芝居をする事があるが、「北の国から」にはほとんど、それがない。

 手に向って芝居は出来ない、あたりまえの事だが、写らなくてもそこにいる、邦衛さん、みずから、写らなくても、部屋にいる設定なら部屋にいる、それは、最終的には自分の芝居にも帰ってくるのだが、そんな事さえ出来ない俳優が多すぎるのだ。

 この作品で、唯一絵コンテが出たシーンがある、たぶん杉田さんが描いたものだと思うが、スケジュールと、コンテも載せておきます。