昔の事・今の事

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「北の国から’92巣立ち」の事。その4. 本読み・衣裳合わせ・リハーサル1。(1992)

 

オーディションも終り、ロケハンも進み、下調べも終れば、ここで、美術打ち合わせと、衣裳合わせをすれば、ほどんどの2時間ドラマは、すぐにクランクインだが、「北の国から」はまだまだ。

まず「本読み」がある。

「本読み」という行事は、すべてのドラマで行われる訳ではない、「本読み」をするのはかなりの大作だけだから、オールスタッフ・キャストにとって、かなり緊張する場だと思う。

で、「本読み」が終ればすぐ撮影かといえば、「北の国から」はリハーサルが長い。もちろん、ここからが、実質的なスタートだと言ってもいい、杉田監督の戦いはここから始まる。

私は助監督生活の初期、TBSで多くの仕事をさせて貰っていた、TBSのリハーサルも独特で、リハーサル室にビニールテープで、家の間取りをキッチリ引いて、「ドアを入ってきて、窓までいく」という行為が、スタジオのセットでもリハーサル室でも、同じ歩数である事が求められ、それによって、カメラ位置とか、がキッチリ決められる訳だが、正直な所、それは芝居を作る訳では無く、ただの撮影前の確認にすぎない。

杉田さんのリハーサルは、ビニールテープなど使わない、セットの見取り図(青図)はあっても、それは重要な事では無く、どう芝居を作るかが、問題。

倉本先生のシナリオは読んでいるだけでも面白いので、そのまま撮影すれば、演出家の負けが決まっている。杉田さんは、シナリオの隙間に芝居を突っ込んでくる、その隙間が見えるまで、何度でも何度でもリハーサルさせる。

以下、リハーサル時に使用したイラストと青図を載せます。

監督以下、リハーサルに出るスタッフ・キャストは、これらを見て、現場をイメージしながら芝居を作っていきます。

 

 

「北の国から」ファンでも判らない図面もあると思う、使われなかったモノもあるし、最終的に変わったものもある。

 だけど、俳優さんたちは、こんなモノを見ながら、リハーサルしている。もちろん、こんなもの見ない、時間の無い現場が今はほとんどだと思う。