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昔の事・今の事

基本noteと言うサイトや、他にキマグレに作ったブログからの転送で、加筆・訂正ありです。https://note.mu/zhou

「北の国から’92巣立ち」の事。その2. オーディション

フリーの助監督は、ある程度、おおまかなスケジュールが決まった所で呼ばれる。

呼ばれて、引き受けた時点からギャラが発生するからだが、呼ばれた段階で、する事は山積みになっている。

今回は、まず、純の恋人役になる{タマコオーディション}について書いてみたい。

このオーディションは公募された訳ではない、監督やプロデューサーが呼んでくれというコや、タレント名鑑という雑誌で、年齢的に合いそうなコ、また、たまたま売り込みに来ていたプロダクションのマネージャーに「いい娘いない?」と声をかけたり、個人的に興味のあるコを呼んでもいい。

私の思い出としては、当時「ナイルなトトメス」という番組があり、堀川早苗という女優さんに興味があり、オーディションに来ないかと所属するプロダクションに電話をした事がある、残念ながらスケジュール的にNGだった。

オーディションを仕切る場合い、まず、オーディション日を決める、オーディション会場を押える。後の話になるが、どういうオーディションにするかを決める。間違ってはいけないのは、これは{タマコオーディション}であるという事。オーディションに落ちても、それはタマコのイメージに合わなかっただけで、それ以外の理由は何もないと言う事。オーディションには次のメンバーが呼ばれた。

 

オーディションに来てもらうと、まず、台本を抜粋コピーした、ある部分が渡される。

それは監督が決めるのだが、今回は準備稿からシ-ン154の喫茶店、155のラーメン屋の部分をコピーして渡した。

 

監督にも、同じ台本のコピーと、プロダクションが持ってきたプロフィールカードのコピーが渡してある。 オーディションはこのプロフィールカードを元に、雑談から入る事が多い、そして{純}役をやる助監督を相手に芝居をする。

ここに杉田監督のメモが書かれたオーディション表がある、 備考欄に○△×◎の印と、寸評が書いてある、たとえば「せつないもの持ってる」とか、 特徴的なのは{大谷直子風}とか{根岸明美風}{三田佳子}、{キャンディーズ蘭ちゃん風}{中井アナの感じ}など、人に例えた感じ。

 

資料によると、49人の女優さんがオーディションに呼ばれ、二次選考まで残ったのが10名、ここからは助監督の{純}ではなく、ホンモノの{純}吉岡秀隆が登場する。純くんが、そこにいるだけで、もうそれは「北の国から」だ。

そこで、またオーディションされ、最終選考に残ったのは、長谷川真弓、若林志穂、裕木奈江の3名だった。

ここまでくれば、イイとかワルイではなく、より{松田タマコ}か、というだけである。 結果、裕木奈江がタマコになった。

このオーディションの記録はすべて8ミリビデオで記録されている、残念ながら、20数年、ちゃんと保管していなかったので、ノイズで、数人のオーディション風景は見る事が出来ないが、個人的には、私が{純}をやった島崎和歌子なんかが初々しくてイイ感じだ。

その他、この作品では{純}の同級生役、ガソリンスタンドの同僚役、竹下景子さんの子供役、などのオーディションが行われた。今、CM・映画・ドラマと絶好調の西島秀俊もオーディションを受けていた、残念な事にこの部分のビデオは残っていない(撮影していなかった)

 

 変わったオーディションではシーン31に純が恵子ちゃんに電話すると、恵子ちゃんが英語で電話に出る、というシーンがある。

 これは電話の声の出演だけなので、何人かの英語の出来る女優さんマネージャーさんを通して、台本を渡し、私の自宅の留守番電話に電話でセリフを吹き込んでもらい、監督に聞いてもらい、オーディションしたなんて事もあった。

 

 

          オーディションの時の西島くん。

ドラマのオーディションに受かる秘結など、ない、そのオーディションに適していたかどうか 、ただそれだけだと思う、だから、落ちたからと言って、気にする事はない。

 礼儀正しく、誰に対しても良い態度、それだけはちゃんと。